ブランドを始めます。と宣言しましたが、肝心のブランド名を言っていませんでした。
私のブランドの名前は、gawa(がわ)です。
gawa = 側
がわとは、すなわち外側のがわ。
歴史的な衣服の内部構造(内側)を研究してきた私、長谷川が表現する、外側の美学です。
それは輪郭であり、シルエットであり、構造の具現化です。
私は内から外へ造形美を抽出し、あなたは外から内へ哲学を宿す。
ものがあふれる時代に、「自らの手でつくる」楽しみを伝えたい。
gawaは、洋服という完成品だけを売るブランドではありません。
型紙・生地・付属など、「あなただけの一着を、あなたの手で生み出す」そのためのすべての材料を提供します。
gawaの洋服を買うもよし。
gawaの材料だけを買うもよし。
あとは、あなたの情熱と哲学を、一針一針一心に込めてください。

gawaの出発点は、【半・分解展】にあります。
そこでは、18世紀から20世紀初頭の西洋服飾史を研究し、実物の衣服を収集・修復・分解・展示をおこない、内部構造の美しさを伝えてきました。
構造を知ることは、美の根源や文化背景、時代の思想に触れること。
服は、ただ身にまとうものではなく、時間や記憶をまとい、未来へと手渡されていくものです。
gawaの哲学は【 想像の根をおろし、創造の芽をひらく 】
あなたの想像の根が深く深くおりてゆく、あなたの創造の芽が新たに顔をだす。
「つくる楽しみを共有するブランド」なのです。