着物ヴィジット【一点物】
1890年イギリス「ヴィジット」を着物に合わせた設計でつくりました。
着物ヴィジットのデザインプロセスはBlogに詳しくまとめております。
ぜひ合わせてご覧ください。
今回販売する着物ヴィジットの試着&解説動画です。
ご覧いただいたうえで、購入を検討してください。
「着物に合うヴィジットをつくりたい」
そう思い立ってから月日は流れ、幾度も仮縫いを重ねて完成したのが着物ヴィジットです。
ヴィジットらしさはそのままに、着物に馴染み心地よく羽織れるデザインに設計しました。
実は、着物ヴィジットには「初期型」と「後期型」があるのです。
すでに初期型は販売終了となっており、最後の一着となる初期型がこの着物ヴィジットです。
初期と後期でいったい何が違うのかというと「お尻のバッスル設計」です。
バッスルとはお尻を膨らましたシルエットを指します。
こちらの初期型は、お尻を膨らましたバッスルの設計を取り入れて製作しています。
そのため着用すると " わずかにお尻が跳ねたシルエット " になります。
着物のうえから着用してもバッスルシルエットは健在です。
もちろんバッスルドレスの上に着用すれば、ヴィクトリア朝らしいシルエットを表現できます。
他にはない独特なシルエットですので、好き嫌いがはっきりと分かれるでしょう。
じっくりと写真や動画をご確認のうえ、ご検討ください。
バッスルの後ろ姿、とても可愛いですよ!
表地:国産 千鳥格子 2色織り ウール100%
一見すると無地に見えるほどの細かな千鳥格子の生地ですが、実はこだわりの織り方をしている一品です。
タテ糸に " 濃さの違う2色の糸を引いて " 織りの表情で紺色の陰影を付け、反物にしているのです。
袖の部分にご注目ください。
袖口と袂で色の濃さが変わっています。
これは染めているわけではなく、織りで表現しているのです。
袂のほか、背中と衿も濃い紺色の部分で裁断しバイカラーのデザインにしました。
同じ反物から裁ったので非常に色馴染みが良く、上品にまとまっているのが特徴です。
裏地:ビンテージ着物生地 綿100%
「裏勝り」をイメージして、気分の上がる格子柄を採用しました。
表地の紺色をひろった格子柄にしていますので、個性的でありながら統一感もあります。
ポケット
前身頃裏の左右にスマホがすっぽり収まるサイズのポケットが付いています。
脇からスッと手が入る、使いやすい角度に設計しました。
シルクタッセルと焦がし水牛釦
デザインポイントとして背中部分と前裾に「濃紺のシルクタッセル」と「焼きを入れて焦げ目をつけた水牛釦」をあしらいました。
動くたびに揺れるタッセルと、味わい深い水牛釦が目を惹きます。
お手入れ方法
縫い付けているシルクタッセルを外せば、ご自宅で水で手洗いが可能です。
タッセルは縫い付けておりますので、外すのが難しいようでしたらドライクリーニングをご利用ください。
初期型の着物ヴィジットは、今後つくることはございません。
バッスルのない後期型の方が多くの人にフィットするからです。
もし、あなたがこの初期型のデザインにビビビと感じるものがあったならば、ぜひこの機会にお求めくださいませ。
表地に使用した千鳥格子のウール生地もすでに使い切ったため、正真正銘一点物です。
この一着が、どなたの元へゆくのか。
私も楽しみでなりません。