ストームコート【一点物】
1940年英国陸軍の「ストームコート」を個性的な着物生地でつくりました。
ストームコートの特徴的なディテールやデザインについてはBlogに詳しくまとめております。
ぜひ合わせてご覧ください。
この一着は、ボリューム感たっぷりのコートを " 着物生地 " でつくったのが最大の特徴です。
矢羽根がモチーフになった「矢絣」の模様が大迫力。
矢を射ることから縁起の良い模様とされています。
色味は「朱色」と「黄みが強い生成り色」の暖色系の組み合わせで、着るだけで気持ちが明るくなります。
表地:ヴィンテージ着物生地 ウール50% アクリル50%
派手な模様と色ですが、ウール混生地で光沢も抑えられているため「渋み」のある玄人向けな仕上がりになっています。
デットストックの生地に弱縮絨(生地を縮ませて高密度にする)を施したので、耐久性も増しておりガンガン着ていただけます。
そのため、自宅で水で手洗いすることも可能です。
衿裏、ベルトタブ:オリジナル ブロードクロス ウール100%
愛知県一宮の「葛利毛織」と一緒につくった半・分解展オリジナル生地です。
19世紀初頭の最高級ウール生地「ブロードクロス」をお手本にしてつくりました。
着物生地を引き立たせるアクセントとして部分的に使用しています。
裏地:国産ツイル コットン100%
上品で肌触りの良い " 超長綿 " のコットン生地を裏地全面に採用しています。
色味は落ち着いたベージュ色にしています。
ポケット
左胸には大きな「マップポケット」が付いています。兵士が地図を入れるために使用した実用的なポケットです。
左右の腰にも大きなポケットを配置しているので、鞄いらずで出かけられます。
袖のアレンジ
私は特に「袖の構造」についての研究をしています。
このストームコートには「ピボットスリーブ」という狩猟服の構造を取り入れました。
見た目はオリジナルのままで、可動域が大幅に向上しました。
とても楽に腕を動かすことができます!
生地の厚み的には、秋冬に着用するのにピッタリな一着となっています。
「サイズ1」で製作しているのでBlog内のサイズ1の試着写真や動画を参考にしてください。
ストームコート特有の「ツナギに変形する構造」は省いております。
本当にご機嫌なコートに仕上がりました:)
完成したとき、想像以上の迫力に思わず声がもれましたよ。
半・分解展にしかつくれないユニークな一点物を、ぜひ手に入れてください!