ハントドレス・コーチマンズ・テイルコート【一点物】
衣服標本家 長谷川が、じっくり丁寧につくった自身作です!
1870年フランスの【ハントドレス・コーチマンズ・テイルコート】を上質なウール生地でつくりました。
このテイルコートが背負う歴史についてはBlogに詳しくまとめております。
ぜひ合わせてご覧ください。
いわゆる「燕尾服」のかたちをしていますが、狩猟用かつ使用人の燕尾服になります。
そのため、特別なディテールが散りばめられています。
廃れてしまった歴史と伝統を身に纏ってください。
表地:国産ウールメルトン ウール100%
チャコールグレー色の目の詰まったしっかりとしたウール生地です。
秋冬に着用するのに最適な1着です。
衿、カフス:ローデンクロス ウール100%
オーストリアの機屋に行って買ってきた「ローデンクロス」を使用しました。
旅の記録はこちらに記しています。
裏地:国産ウール54% キュプラ46%
ウールがブレンドされた滑らかで上質な裏地を合わせました。
すでに廃盤となってしまった私が大好きな裏地です。
釦:半・分解展オリジナル
釦はGondola社で製作したくるみ釦です。
19世紀末フランスの釦をイメージして、くるみ生地もオリジナルで織りました。
生地は愛知県一宮市の葛利毛織との共作です。
ポケット
紳士服の伝統的なお尻のポケット「プレートポケット」が左右に2つ。
そして、胸の内ポケットも左右に2つ設けています。
外見はミシンステッチを目立たせいますが、見えない裏側はすべて手縫いです。
これも19世紀中葉~末に見られた特徴的な仕立て方法です。
ミシンが " 最新テクノロジー " だった時代、最新技術を誇示するため外見にだけミシンステッチを使ったのです。
しかし、まだミシンを信用していない仕立て屋たちは、着心地のキモとなる内部構造は相変わらず手縫いで仕立てていました。
半・分解展の熱狂と構造美がいっぱい詰まった1着です!
サイズが合う方がいれば、ぜひ受け継いでください^ー^
試着動画がありますのでご覧ください。