コーチマンズオーバーコート【一点物】
1870年フランス「コートマンズオーバーコート」を130年前の釦を使ってつくりました。
コーチマンズオーバーコートの歴史やデザインについてはBlogに詳しくまとめております。
また、今回販売する一点物の仕立てについて解説した動画も用意しております。
ぜひ合わせてご覧ください。
" 息をのむ造形美 "
馬車の運転を任される男性使用人「コーチマン」が着るコートは、重厚なウール生地を用いてまるで鎧のように力強く仕立てられていました。
屈強かつ品格も求められるコーチマンのコートを、現代の生地と当時の釦をミックスし永く着ていただける一点物に仕上げました。
表地:国産メルトンウール ウール90% ナイロン10%
固く丈夫なメルトンウールでコーチマンズオーバーコートの造形美を最大限に引き出しています。
固さのわりに軽い生地なので、着てみるとほとんど重さを感じません。
秋冬の着用にぴったりな1着です。
着るたびに身体に馴染んでいく育てがいのあるウール素材です。
裏地:ウール54% キュプラ46%
こだわりのウールキュプラの裏地を使用しています。
ウールの風合いとキュプラの滑りの良さを両立している私が惚れた高級国産裏地です。
アンティーク釦
1880~90年フランス「ベルジャルデニエール」謹製の金属釦を贅沢に使用しました。
重厚な見た目といぶし銀のような光沢は、現行品には真似できない唯一無二の表情をしています。
手縫いの釦ホール
コート全体はミシンのダブルステッチで引き締めていますが、釦ホールはすべて手縫いで仕立てました。
19世紀末はミシンの発展期となり、ミシンステッチが多く取り入れられたのです。
しかし、まだまだ釦ホールは機械ではなく人の手でつくられることがほとんどでした。
この一着はヴィクトリア朝の時代背景に沿った仕立てにしております。
ポケット
左右の腰にはフラップが付いた大容量のポケットが付いています。
また右前にのみ、懐中時計用の「チェンジポケット」もつくっています。
時間通りに馬車を走らせるコーチマンを象徴するポケットです。
テーラードカラー
コーチマンの定番の衿は「プルシアンカラー」と呼ばれる上まで詰まった衿です。
ところが19世紀末の仕立て本を調べてみると、テーラードカラーのコーチマンズオーバーコートも存在することがわかりました。
この一着はテーラードカラーで仕立てているので、よりモダンで上品な印象になっています。
こちらのコーチマンズオーバーコートは「サイズ2」で製作しています。
普段Mサイズを着る女性や、XS~Sサイズを着る男性にピッタリだと思います。
女性が着ている試着動画も参考にしてください。
「ヴィクトリア朝の男性使用人のコート」
このワードだけでロマンを感じますよね。
私はさまざな使用人の洋服をコレクションしていますが、コーチマンズオーバーコートは別格です。
本当に、造形が美しいのです。
この造形美を女性の方にも味わってほしいと強く思い、女性でも着られるサイズ感で仕立てました。
永く着ていただける自信作です。